アイスクリームを食べたのは誰?

(問題)
地方から上京してきて学生寮に入った灰田君。その寮には、赤池、青山、緑川、黒木、白井の5人の寮生が先に入寮していました。
寮の世話人さんの話によると、先に入寮している5人には、必ず本当のことを言う「正直者」が少なくとも2人、必ず嘘をつく「嘘つき」が少なくとも2人いるものの、誰が正直者で誰が嘘つきなのか、また正直者でも嘘つきでもない者がいるのかどうかは、世話人さんにもよく分かっていないそうです。
さて、ある日、灰田君が自分で食べようと買ってきたアイスクリームを冷蔵庫に冷やしておいたところ、いざ冷蔵庫を開けてみるとありません。どうやら、ちょうど食堂に集まっていた5人のうちの誰かが勝手に食べてしまったようです。問い詰めると、5人はそれぞれ次のように言いました。

1 赤池: 悪い。俺が食べたんだ。
2 黒木: いやいや、赤池は食べてはいないぞ。
3 緑川: 確かに赤池は嘘つきだからな。素直に信じない方がいいぞ。
4 青山: いや、赤池は嘘つきじゃないぞ。
5 黒木: 実は緑川が食べたんだよな。
6 白井: そう、黒木は正直者だから、信じていいと思うぞ。
7 青山: 何言ってる、白井。お前が食べたんだろうが。

さて、灰田君のアイスクリームを食べたのは誰?

アイスクリームを食べたのは誰?」への2件のフィードバック

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  1. 犯人は1人であると問題で断言されていないが、複数人の
    可能性を追求すると絞り込めないため、パズルであることを
    踏まえて犯人は1人であるという前提で考える。

    1と2、3と4、1と5と7は、それぞれの中に真実は1つ以下。
    よって「赤池と黒木」「緑川と青山」「赤池と黒木と青山」の
    中で、正直者がいるとしたらそれぞれの中で1人だけ。
    また、6より黒木が正直者としたら白井は嘘つきではなく、
    黒木が正直者でないならば白井も正直者ではない。

    【黒木が正直者とする】
    2と5が真となるので犯人は緑川。1、4、7が偽となり、赤池と
    青山が嘘つき、緑川と白井がともに正直になる可能性があり、
    前提と矛盾しない。

    【黒木が嘘つきとする】
    2と5が偽となり、犯人は赤池。1が真となるので4も真、7が偽と
    なり、青山は正直でも嘘つきでもない。真実を述べている赤池を
    嘘つきと言っている緑川は正直でなく、黒木を正直者と言っている
    白井も正直者ではない。正直者の可能性があるのが赤池1人になって
    しまうので、前提と矛盾する。

    【黒木がどちらでもないとする】
    正直と嘘つきがそれぞれ2人以上いるため、どちらでもない人は
    1人以下しかいない。よって残りの4人は必ず正直か嘘つきとなる。
    青山が正直とすると赤池も正直となるが、犯人が赤池と白井の2人に
    なってしまって矛盾。青山が嘘つきとすると赤池も嘘つきとなるが、
    黒木を正直者だと主張する白井も嘘つきでなければならないため、
    正直なのが緑川だけになってやはり矛盾する。

    よって、前提を満たすのは黒木が正直な場合のみ。
    犯人は緑川である。