52人中のわずか3人
女王様は、国じゅうの民(女王様自身も含めると、みんなでトランプ52人)を招集し、こう宣(のたま)いました。
「不埒な庭師め! 即刻首をちょん切ってやりたいところじゃが、いまいましいことに、きさまらがどのマークの何番だったのか思い出せぬ。
今から、余も、そちたちの中に混じり、ここでコーカス・レースをするぞよ。すると、ドードー鳥が飛び回り、そのほうらを順繰りに突っつくじゃろう。突っつかれた者は、順に一人ずつ正直に自分の名前と身分を言うじゃ。
もし、余が突っつかれるよりも前に3人の庭師が明らかになっていたならば、3人とも晴れて無罪放免としてやろう。じゃが、1人でも余の後になるようなら3人まとめて首をちょん切ってやろうぞ!」
突っつかれる順番は、まったく予測できぬ。 52人中のわずか3人じゃ。きさまらの首のつながる可能性は十分すぎるほどあるぞよ。よって身分は正直に申せ」
彼らが助かる確率は一体いくらでしょう?