雀のお宿 その1

(プロローグ)

あるとき、けがをして道で死にかけていた雀が、お爺さんに助けられ、家でかわいがられていました。
ところが雀は、おじいさんが留守の間に、お婆さんが障子の張り替えに使おうとしていた糊を食べてしまい、その罰として舌を切られたので、びっくりして逃げ出しました。
おじいさんは帰ってきてその話を聞くと、雀を探しに山へ行きました。
おじいさんは山の中の雀のお宿を見つけると、そこに探していた雀がいました。そこでは雀の仲間たちが、恩返しにとご馳走してくれたり踊りを見せてくれたりしました。
しばらくしておじいさんが帰ろうとしたとき、雀たちは、つづらを持ってきて、お土産を差し上げましょうと言いました。

… … …

昔話であれば、ここで正直で謙虚なおじいさんが、小さなつづらを選んで持ち帰り、小判が出てきてめでたしめでたし、となるところなのですが、このお話の雀たちは違いました。
おじいさんが宝物を得るのにふさわしい知性を持っていることを証明した場合に限り、報償を与えるというのです。まるでどこかの維新の会の市長さんみたいな考え方ですね。
そして、その「証明」のためには、つづらを使った5つの謎を、すべてクリアしなければなりません。
さて、みなさん、おじいさんを助けて、5つの謎すべてに正しい答えを見つけてあげてください。
今回は、その「第一の謎」です。

(問題)

おじいさんが雀たちに導かれてとある部屋に入ると、そこには大中小3つのつづらが置かれていました。
その部屋の雀は、おじいさんにこう言いました。

 この3つのつづらには、それぞれふたのところに文章が書かれていますが、それらはすべて正直雀の書いたものか、嘘つき雀の書いたものです。
 正直雀は必ず正しいことを書く一方、嘘つき雀は必ず間違ったことを書きます。どちらの雀も、正しいか間違っているか判定できないことは書きません。
 さて、今回のつづらのうち、正直雀が文章を書いたものは、多くても1つだけです。
 このことから、つづらの文章を慎重に読んで正しく推理すれば、どのつづらに次の問題への鍵が入っているかは必ずわかるはずです。
 鍵の入ったつづらは1個、つづらを開けるチャンスは1回だけです。
 さあ、ふたの文章をよく読んで、どのつづらを開けるか選んでください。

そこで、おじいさんは、3つのつづらのふたに書かれている文章を、じっくりと読みました。文章は、それぞれ次の通りでした。

大 … このつづらに鍵が入っています。
中 … このつづらには鍵は入っていません。
小 … 大きいつづらには鍵は入っていません。

さて、鍵の入っているつづらは、どれ?

(注:メルマガでの出題時にはありませんでしたが、ご指摘がありましたので、「鍵の入ったつづらは1個」の条件を付け加えさせていただきました。)

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