q645 しりとり部首隠し (30)

さて、いよいよシリーズ最終回の問題です。

最終回は、例によって「難問」ということで、熟語を5つ当てる問題にしまし
たが、このシリーズは初回が異常に難しかったために、最終回の問題も、当初
の予定よりは結構やさしめにしました。ですから、閃いた方には案外簡単に解
けるかも。まあ実際にはやってみないと分かりませんが…

ともあれ、最終回はいつもの通り「2倍ポイントデー」ですので、たとえすぐ
には分からなくても、検索を駆使してがんばれば、苦労は報われますよ。

それでは、問題に行きましょう。

【今日のパズル】

(問題)

http://fujishima.main.jp/wp/2017/11/03/q645/

次に、漢字だけで構成された熟語の、部首の一部を隠したもの(ただし大部分
を隠したものや逆に全く隠さなかったものも含みます)を示します。元の熟語
は、その読みが番号順にすべて「しりとり」でつながり、かつ、最後の単語の
読みの最後の文字が1番目の単語の読みの先頭の文字となるようになっていま
す。これをヒントに、隠された部首を補ってできる熟語を、すべて当ててくだ
さい。

1 和牛
2 今某
3 毎蛇
4 丙里
5 山則

【解答要領】

[解答方法]

解答フォームを参考に、メールでご解答ください。

[返信先アドレス]

puzzle12@fujishima.main.jp

[締切]

11月8日(水)午前6時

[解答フォーム]

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[ハンドル名]

[パズルの答え]

1 
2 
3 
4 
5 

[予想自己順位・予想正解者数]

[意見・感想]

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【次週予告】

次回は、11月10日(金)午前6時発行の予定です。
今日でシリーズに一区切りがつきましたので、いつもの通り次回は集計のため
本編を1回お休みし、代わりにおまけのブログパズルをお届けします。

次回は、以前に予告したとおり、「しりとり部首隠し」を簡単にした「部首よ
み隠し」の問題を試しに出題してみようと思います。これなら、結構取り組み
やすいのではないかと思いますので、試しにやってみてください。

【前回のパズルの解答】

(問題)

1 青報
2 子早
3 乍音
4 貴旧

(正解)

1 情報
2 浮草
3 作意
4 遺児

【解答者数】

読者数
 まぐまぐ :208
 ミニまぐ : 39
解答者数  : 15
正解者数  : 15

【解答者一覧】

[総合順位表]

 01 (00 00) 10/27 06:06:48 【金】 桃燈 (14)
 02 (00 00) 10/27 06:06:50  梅いちりん (5)
 03 (04 16) 10/27 06:07:06  Tatsuya (9)
○04 (05 15) 10/27 06:11:39 【銀】 バルタン星人 (12)
 05 (00 00) 10/27 06:12:06  Misa (5)
※06 (06 16) 10/27 06:42:47 【銅】 しゅう (11)
○07 (08 15) 10/27 07:01:40  くりこ (6)
※08 (08 14) 10/27 08:12:43  ZVX (5)
 09 (10 16) 10/27 08:25:06  tora (2)
 10 (08 16) 10/27 09:19:06  はまち (2)
 11 (08 17) 10/27 12:38:57  キムコウ (7)
 12 (11 13) 10/28 12:14:18  ふぇいまぉ (2)
◎13 (13 15) 10/28 22:25:29  まりっち (6)
○14 (15 15) 10/31 18:13:23  双子星 (5)
 15 (17 17) 10/31 20:29:55  hal-9000 (1)

[講評]

第12期第9回ポイントレース、第4回のトップは、

                        桃燈さん

でした。おめでとうございます!

おお、この終盤に来ての2連勝、やりましたねー。ライバル達をまた1歩引き
離しました。ただ実は、今回については2位の梅いちりんさんさんとの差はわ
ずか2秒!さらには3位のTatsuyaさんとの差もたったの18秒で、今回に関
しては、ツキも大きく味方してくれたと言えるでしょう。
ともあれ、ここでトップを取れたのは大きかったですね。さて、この勢いで、
逃げ切りの2連覇達成となるでしょうか。勝負は今日の結果で決まります。

今回の2位は、今述べたように、わずか2秒差で桃燈さんに競り負けてしまっ
た梅いちりんさん。ほんと惜しかったですね。久々の早解き参加で、5月19
日以来、第12期2度目のトップに肉薄したのですが。でも、お見事でした。

そして3位のTatsuyaさんも、「10分切り!」は実際にトップへもあとちょ
っとのタイムだったんですよね。惜しかった。

4位のバルタン星人さんは、今回トップだったライバル桃燈さんに危うく離さ
れてしまうところでしたが、正解者数を当てて桃燈さんに2点差の単独2位を
キープ。今日最終回に逆転を賭けます。

5位のMisaさんは、今期今一つ調子に乗れない感じですが、ベスト5キープで
す。

6位のしゅうさんは、痛恨のベスト5落ち。でも順位を当ててなんとか2点を
ゲットし、桃燈さんと3点差、バルタン星人さんとは1点差の単独3位に。今
日の結果次第では、まだ逆転優勝の目も残っていますが、果たして?

今回の正解者は、前回と比べて薬味さんが再びご欠席になった代わりにhal-9000
さんが復活されたので前回と同数の15人。このおかげで、今期初めて正解者
数的中者が出ました。まずダブル的中がまりっちさん。やりましたね、おめで
とうございます。また、バルタン星人さん、くりこさん、双子星さんも正解者
数的中。そしてしゅうさんとZVXさんが順位的中でした。的中者の方々、それ
ぞれおめでとうございます。

改めてここまでの累計ポイントをまとめておくと、まずトップが14点の桃燈
さん、2位が12点のバルタン星人さん、3位が11点のしゅうさん、4位が
9点のTatsuyaさんで、5位は6点のくりこさんとまりっちさんという状況。
桃燈さんの優勝がだいぶ濃厚になってきましたが、今日の2倍ポイントの結果
次第では、まだまだ逆転の可能性は残ります。4位のTatsuyaさんも、優勝は
やや難しくなりましたが、逆転でのメダル獲得の可能性はまだ十分。さて、最
終結果はどうなったでしょうか。結果発表は再来週の本編となりますので、楽
しみにお待ちください。

それでは、皆様からのコメントのご紹介に行きましょう。

[解答者コメント]

《Tatsuyaさん》

10分切り!!(笑)
2番は苦し紛れの感がありますが・・・
今回は1(瞬間)→4(やゝ悩む)→3(ATOKにお世話になる)→2(「う*さ」
であから順に)の順で解けていきました

最近物騒な殺伐とした出来事(事件事故)が多すぎます
この国日本っていつからこんな物騒(自己中心的)になってしまったのでしょ
うか
外国人に「おもてなし」なんて言ってる場合じゃないと思います
まずは自国民どうしで相手を思いやる心がけが大事だと思います

10分切りは、必ずしも(笑)でもなく、本当にトップを狙えるタイムだった
んですよ。解き終えたら、何はともあれ素早く送信することが重要だと言うこ
とがよく分かりますね。「浮草」は想定通りの解答で、別に「苦し紛れ」では
ありません。訓読みの熟語も、これまで何回も出していますよ。

物騒で殺伐と言えば、今週ニュースになった座間市の9人殺害はひときわ凄惨
でしたね。自殺志願者や家出少女を狙うなんて手口も卑劣ですし。おっしゃる
とおり、なんか日本人全体に余裕がなくなってきているような感じも受けます
し、「相手を思いやる心がけ」の復活って、どうしたらいいんでしょうね。

《バルタン星人さん》

浮草に最後まで苦しみました。

ここは、今回の問題の中では障害ポイントとして設けたものではありましたが、
思いつくまでの時間は、人それぞれだったようです。バルタン星人さんは苦し
まれた口だったんですね。アンラッキーでした。

今日の雑学クイズは、いかにも「雑学」。勉強になりました。

《しゅうさん》

情報、浮草はすぐつながったものの、その後が続かず検索になり、
作職(さく‐しき)なる言葉が引っかかったため、その後迷走して
しまいました。作意の方が先なのになぜか見逃してしまった様です。
音のフォルムがつぶれているからでしょうか?残念。

しゅうさんは「作意」で引っかかりましたか。それはちょっと意外。
でもまあそういうのも運ですかね。今日はどうだったかな?

《はまちさん》

情報、遺児はすぐ出たのですが、その次「浮草」が思い浮かんだ時にキタコ
レ!って思いました。
作意は、作為のほうが先に浮かんじゃいましたけど、作意もあって良かった
です。

このメルマガでは、とてもアクティブにご参加くださっていた方が、ある時を
境にすっぱりと姿を消されるということがこれまでよくありましたので、
これに関しては、淋しく思う方が確かに何名かいますが、
またふらっと戻ってこれるのもかしこい頭の良いところって思っています!

明日28日は子供の運動会です。
まさかまた台風がくるなんて…。
なんとか持ちこたえてほしいと願うばかりです。
去年も雨で体育館だったので、今年は校庭でやりたいです…!

はまちさんは、比較的順調に解けたようで、良かったですね。

「またふらっと戻ってこれるのもかしこい頭の良いところ」というのは、確か
におっしゃられる通りだと思います。ほんと、長く続けていると、引退(?)
してしばらく経った方も、突然ひょっこりご参加されたりすることがあり、そ
こも楽しいところではありますね。

今年はほんと週末ごとに台風が来たりして天気が崩れますね。ハロウィーンも、
台風の中大変そうでした。今年は観光業に携わっている人たちは踏んだり蹴っ
たりでしょうね。運動会は、やはり体育館だったのかな?

《キムコウさん》

前回より簡単!

そういう風に思われた方も、何人かいらしたみたいですが、まあ閃くときは閃
く、躓くときは躓くっていうのが、こういうパズルの常ですね。最終回の問題
は、いかがだったでしょうか。

《双子星さん》

今回も問題確認が最終日夕方(苦笑)。
1の情報は簡単でしたね。その分、2が難しかったです。
「子」がついて「う」始まりの読みって何!?となり、
マルチ部首索引とにらめっこ・・・「浮」を見つけるまで
時間がかかりました。4の「旧」を含む「じ」も、
気付くまで意外と思い出さないものです。4の1文字目は
多分「遺」だろうなと思いつつ、「音」に引っ張られて
なかなかピンと着ませんでしたね。パーツの読みをどれだけ
忘れられるかがコツなのかもしれません。

双子星さんも、やはり「浮草」で引っかかりましたか。あと「遺児」も意外と
難しかったですか。

問題を作る際、やさしくするために、元の熟語の「よみ」と残す部首の「よみ」
が同じになるようにするというのも、割と意識しています。第3回のときの
「孟」で「猛」、「又」で「股」とかですね。それを意識的にはずすと、確か
に問題の難易度が上がりますね。

《hal-9000さん》

 「情報」がすぐ見え、後はしりとりで、すんなりとわかってしまい
ました。ここ数回で一番簡単、というか、2~3分以内にわかたった
のは初めてです。やはり、難易度の調整が難しいようですね。

hal-9000さんはすんなり分かった口でしたか。良かったですね。

難易度の受け止め方は、人によっても相当違うみたいなので、まあある程度以
上は調整しきれません。でも、今回でようやく、どうやら「やさしすぎるかな」
という程度で作っておいてちょうどみたいだとわかりました。これからはそう
します。

【読者投稿問題】

○ 雑学クイズ(by バルタン星人さん)
http://fujishima.main.jp/wp/?p=634

クイズマニアには有名な問題。
アルプス一万尺こやりの上で
アルペン踊りをさあ踊りましょう♪

さて、「こやり」とは何のこと?

正解は、問題とともにブログの方に掲載させていただきました。今日(3日)
の正午に表示されます。

【ひと言】

最近、本屋で偶然見かけた「人工知能の核心」(羽生善治著、NHK出版新書)
という本を読んだのですが、非常におもしろかったです。

チェスから始まり、将棋や囲碁までもコンピュータソフトが世界最強のプロに
勝つ時代になり、今の時代のプロ棋士の意義は一体何なのか、プロ棋士は職業
として成り立たなくなるのか、というようなことが話題になったり、プロが対
局中にソフトを使ったのではないかというスキャンダルがあったり(結局使っ
ていなかったということで決着したようですが)、棋力を高めるためにプロで
もソフトを利用する人が増える一方、あえて利用しない人もいるのはなぜなの
かという謎があったりして、急速に進歩した人工知能とゲームとのかかわりに
関しては、僕もかなり高い関心を持って見ていました。

この本では、あの羽生善治がこの問題についてNHKスペシャルの場で深く取材
して、自分自身の見解を述べているということで、喜んで飛びつきました。
(ちなみに、そのNHKスペシャルの放映については、残念ながら僕は全く知り
ませんでした。)

読んでみると、やはり期待に違わぬ面白さで、納得度が高く、僕自身の頭もと
てもすっきりと整理されました。

結論だけで言えば、現在の人工知能のプログラムを前提にすれば、コンピュー
ターがいかに強くなっても、そのゲームは人間が見ていてあまり面白いもので
はなく、やはり強い人同士の知力を掛けた戦いこそが面白いということで、こ
れには深く納得です。

将棋や囲碁の高度なことは、僕にはわかりませんが、少なくともパズルに関し
て言うと、コンピュータソフトに解かせれば一瞬で答えを出してしまえるもの
を、なぜ時間をかけてわざわざ人間が解いているのか、しかも「解き方の解説」
までしているのかというと、まさにそれを「面白い」と感じる人たちが、少な
くとも一定数はいるからです。(「無意味だ」と思っていらっしゃる方もきっ
といるとは思いますが。)

コンピュータソフトが問題を解く場合には、結局その高度な計算能力にものを
言わせて、いわば「力尽く」で問題を解いており、解いた後「なぜその答えに
到達したのか」ということについて、必ずしも人間にとって納得のいく「理由」
はないことは少なくありません。(というか、むしろそれがほとんど)

一方、人間にはコンピューターのような高度な計算力がないため、問題を解く
時には「いかに計算をしないで(場合分けを少なくして)結論を出すか」に知
力を傾け、そのための「論理的な裏付けのある必勝パターン」を考え出すこと
に全力を注ぎます。

で、人間にとって本当に面白いと感じるのは、単に「答えをみつけること」よ
りも、「答えを見つけるに至った過程がしっくりといくこと」の方のように思
います。少なくとも僕は間違いなくそうですし、これはパズル好きの人たちみ
んなに共通する感覚だと思います。

上記の本では、羽生氏も、人間相手の将棋は相手の指し手にストーリーがあっ
て納得できるのでおもしろいが、コンピューター相手だとなぜそう打つのかが
わからないのでつまらない、というような趣旨のことを書いていましたが、そ
ういうことなのだと思います。

ただそれは、コンピューターソフトに意味が無いということではなく、コンピ
ューターソフトには逆に一切の先入観念がないため、単に勝つ確率の高い手を
指すことから、「人間には怖かったり無意味に見えたりして指せなかった手」
を見つることができ、それに人間が「意味」を見いだすことで戦術の進化が生
まれる、という趣旨のことも述べており、これにも深く納得です。

人工知能がさらに進化を遂げ、「人間を接待できる(棋力に応じてちょうど良
い勝負ができる)」域にまで到達できる可能性もなくはなく、現に研究もされ
ているそうですが、それらは単に「問題を解く」ことよりもはるかに高度な知
的行為のようで、まだ全然届いていないとか。これにも納得です。「自分で問
題を解く」よりも「人に問題の解き方を教える」こと、さらには「自分で問題
を解けるように人を育てる」ことの方が、はるかに難しいということと似たよ
うな話でしょうから。

長くなって、途中からはややとりとめの無い話になってしまいましたが、とも
あれ「人工知能の核心」はお勧めですよ。ぜひご一読あれ。

ではまた。