000 創刊準備号

【このメルマガを作ったわけ】

2004年5月から11月にかけて、「この本、何の役に立つ?」という書評メ
ルマガを発行してきました。

そのメルマガの「おまけ」として、算数や論理、漢字などの「クイズ」を毎日1
問ずつ載せていたのですが、そのパズルの方も、本体の「書評」同様、あるいは
それ以上に、一部の方には、非常に好評でした。

しかし、書きためていた書評のご紹介が大体終わり、「この本、何の役に立つ?」
は役割を一応終えましたので、廃刊にすることとしました。でも、メルマガの廃
刊を惜しむ声もいただきましたので、今回、装いも新たに、今まで「おまけ」の
扱いだった「パズル」を中心としたメルマガを、創刊することといたしました。

「この本、何の役に立つ?」では、「クイズ」と書いてきましたが、実際には、
特定の知識を持っているかどうかを問う問題ではなく、「理屈で考えて」答を出
す問題を中心としており、今回もその方針で行きたいと考えましたので、その趣
旨をはっきりさせるために、今回のメルマガでは「パズル」としました。

問題は、僕のオリジナルではなく、基本的に「この本」を書く過程で見つけたい
ろいろなパズルのサイトや、購入したパズルに関する本などを参考にして、出題
していきます。なお、著作権の関係もありますので、「この本」の時と同様、
「外国の」「古い」問題を中心とした算数パズルか、オリジナルの問題にアレン
ジを加えた漢字パズル中心の出題となると思います。また、解答を示す際、わか
る限り、引用元も明記するようにしたいと思います。

一人でも多くの方に、このメルマガを楽しんでいただければ幸いです。

【回答要領】

このメルマガでは、読者の皆様からの回答を募集します。

問題を解き終えた方は、回答を、メールでお寄せください。
(このメルマガの返信でけっこうです。)

なお、発表の都合がありますので、回答と一緒に、ハンドル名のご記入もお忘れ
なく。(なお、記載がなかった場合には、メールアドレスの@マークの前の部分
を使わせていただきます。)

回答期限は、僕が次回のメルマガの原稿を書き上げるまでです。おおむね、メル
マガが発行されてから、31時間以内(土曜日発行分は55時間以内)をめどに
お考えください。

つまり、このメルマガは、通常火、木、土の午前6時に発行しますので、それぞ
れ、水、金、月の午後1時までを目安と考えてください。
ただし、冬休みや、僕の旅行や出張などの関係で、発行をお休みさせていただく
場合があります。その際には、次回発行日の前日が締め切りとなります。

メールで解答をお寄せくださった方のうち、先着5名の方については、メルマガ
上で、発表させていただきます。

さらに、ここに5回掲載された方には、画像データ「かしこい人認定証」を贈呈
させていただきます。

【ちょっと長い「おまけ」】 ~ 虫食い算の出題ルール

「パズル」は、来週火曜日の創刊号からスタートしますが、最初は、「虫食い算」
から始めます。

初めての方のために、念のため、まず虫食い算の「ルール」について、説明して
おきます。

(例)

   B
 + A
 ━━━
   B

上のような問題があった場合、一つのアルファベットは、0から9までのいずれ
か一つの整数を表しており、しかも、同じ文字は同じ数字、異なる文字は、異な
る数字を表します。

したがって、上の問題では、Aは必ず0でなければなりません。また、Bは1か
ら9までのどれでもいいことになります。

また、上の問題では1桁でしたので、A=0 でもいいのですが、2桁の数が
「AB」と表されていた場合、A=0 は、許されません。その場合には、単に
「B」と書かれるべきものだからです。つまり、2桁以上の整数では、最上位の
桁の数は、必ず0ではありません。

また、アルファベットの代わりに、単に□が用いられることもあります。この場
合には、「□」は1個が1桁の数であるということを表しているだけで、どのよ
うな数が入ってもいいということを表しています。アルファベットと□の両方が
用いられている場合、□には、アルファベットですでに用いられた数が入ること
もあります。

虫食い算を作るときの「原則」は、必ず解答があり、しかも解答は1つだけ、と
いうのが一般的です。ですから、通常、検討の過程で条件を満たす解答が見つか
れば、それ以上の検討は不要です。が、たまに、「○通りの解答があるので、そ
れをすべて見つけなさい」というものもあります。しかし、こういう断りがない
限り、すべての条件を満たす解答を一つでも見つければ、「正解」として扱いま
す。

なお、実際の虫食い算を解く上では、このような「ルール」以外にも、基本的な
「法則」がいくつかあり、それを数多く知っていればいるほど、解くスピードは
上がります。が、たとえ「法則」を知らなくても、「ルール」さえ知っており、
あとは根気があれば、解答は可能です。「法則」については、問題を解いていれ
ば、自然に発見できると思います。

【ひと言】

さて、このメルマガの趣旨や回答方法などは、おわかりいただけましたでしょう
か?

次週、11月23日(火)より、いよいよ出題を始めますので、どうぞ、ふるっ
てご応募ください。

なお、「この本、何の役に立つ?」で出題していたパズルのバックナンバーや、
このメルマガで出した問題については、次に記載した僕のブログで公開しており
ますので、解き損ねた問題があったときには、そちらの方を参照されると便利だ
と思います。→ http://fujishima.main.jp/blog/quiz/

では、創刊号をお楽しみに。