写真に写った人は誰？

（正解）
私（写真を見て発言した男）の父親

（理由）
一見矛盾しているようにも思えますが、実は矛盾していません。
「写真に写っている男」が、発言者の父ならば、「この男（写真に写っている男＝発言者の父）の息子」と「私の父の息子」は、ともに「私（発言者）」であり、発言内容に矛盾はありません。

一見矛盾しているように感じてしまうのは、一般的に「私の父の息子」と言ったときには、「私」自身を除くという暗黙の前提を置いてしまうために、「私には兄弟はいない」という事実と矛盾するように見えてしまうからで、論理的にはもちろん「私の父の息子」には「私」自身も含まれます。

ここで、「実は写真に写っているのは、『私』自身ではないのか」という方向に考えを進めてしまうと、さらに混乱しがちですが、この場合には、「この男の息子」は「私の息子」になってしまいますので、「私の父の息子」ではなくなります。なお、養子縁組の結果、私の息子が父の義理の息子になったという解釈も、「私には義理の兄弟もいない」という発言から否定されます。